バーゼル規制

 



バーゼル規制(BIS規制)とは、

バーゼル銀行監督委員会が公表している、国際的に活動する銀行の自己資本比率等に関する国際統一基準のことである。


中南米の累積債務問題等から、

米国は1980年代前半に銀行の自己資本比率規制を強化したが、

国際業務を営む世界の銀行が同じ条件で競争できるよう、

米国はバーゼル銀行監督委員会にも自己資本比率規制の強化を提案した。


その提案を受け、1988年に最初のバーゼル規制、

すなわちバーゼルⅠが制定された。


その後の金融自由化に伴い、銀行内部のリスク管理手法が発展していくなか、

バーゼルⅠでは対応しきれなかった部分に対応すべく、

2004年にバーゼルⅡが制定された。


その後、リーマンショックを経ての金融危機発生を受け、

欧米の多くの金融機関が破綻ないしは危機的な状況に至り、

経済全体が不安定な状況に陥った。


その反省を踏まえ、

金融機関の健全性向上を目的とし、

2010年にバーゼルⅢが制定され、

完全適用に向けて2013年から段階的に実施されている。


最終的には、2028年初から完全に実施される予定になっている。



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